久々の五木寛之

「不安の力」を読む。確かに今は不安が満載。このタイトルはさすが。
この人が二元論者であることをこの本で知った。というか今まで小説しか
読んでこなかったわけで、こんなエッセイは初めて。で、言っていることは
確かにうなずける。老化の話とか、こころの問題とか確かにそんな風に
考えるとこれは楽だな。というか、あんまり深刻に物事考えても仕方ないな。
強い木こそ弱い、しなり、撓う、なえることもそれはそれでいいのだ。
ま、そんなことで結構この本は役に立つようだ。
もう一つ、南伸坊の「仙人の壺」はいいな。こんな面白い本に久々にあった。
新潮文庫にあるなんてそれも驚き。久々に読むのが惜しい本である。
そんなことでしおれていた私の心も少しリフレッシュか。