[雑感]本はたくさんあるが

どんどん読むし、どんどん買うつもりだ。これが面白いと思ったら買ってすぐ読むべし。
少し時間がたつと旬を過ぎていたりするものだ。
堺屋太一の「団塊の世代「黄金の十年」が始まる」という本。タイトルが妙で
あまりいただけないが、中身はしっかりしていた。読了してなるほどから思う部分が
多かった。団塊の周辺領域にいるものとして参考になることが多い。この通りになるかは
分からないが、ひとつ言えることは時代が激しく変わろうとしていること。その中で
高齢化社会や仕事のあり方も考えていかないと認識を誤るととうことか。いつも考えて
いるように今はまさに考え時なのだ。この十年になるのか、過去を含めての十年と
これから過ぎていく十年が実に重要であるわけだ。昨日感じていたことも、その中で
理解しないと単純な個人的うらみに終わってしまうということ。BSで昨日仲代達也の
生き方(奥さんを亡くしてからの人生)についての番組をやっていて、チェロのさらいの
かたわら見入ってしまった。こういう人は、役者だから余計そうだが、一言いう言葉に
重みがある。セリフをあんな風に家中に張って覚えるのかととも感心したが、言葉の出す
タイミングが一般人とは違う。単純に言うと、しゃべりそうになってからワンテンポ遅れて
言葉が出てくる。そして響きのある声音でそれが出てくるので、思わずハハァーとなって
しまうのだな。

団塊の世代「黄金の十年」が始まる
堺屋 太一
文藝春秋 (2005/09/25)
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