誤字とプレゼン

昨日、時間があったのでベルサール九段で開催されたWebマーケティング事例セミナーに出席した。この場所は2回目だが、3Fのホールは結構広い。
オーリック・システムズという会社初めて聞いたが、セミナー内容はしっかりしていた。最初に社長さんが1Hほどプレゼンをし、途中でデモも見せてくれたが、RTmetricsという製品も含めてなかなかすごい。いわゆるパケットキャプチャリング方式でのアクセス解析になるが、まさにリアルタイム分析が可能。それに携帯に着目しているところも鋭い。デモを見ていてその動きに少し感動。こんな風にリアルにアクセス状況を観測するのが理想だったので、ようやくここまできたのかとも思う。
逆に、今こちらでやろうとしていることが、いわゆるログ解析が基本で、それにオプションとしてタグ方式がついているというサービスセットだが、これは時代遅れだ。ようやくやってここまでか、そして時代はもっと先に進んでいると。
そこで次のGDOの事例紹介に期待したのが、これは完全に期待はずれ。全くこれではRTmetricsのRT(realtime)が生かされていない。体制問題がどうの、マニュアルをどう与えるか、云々などを聞きにきたわけではない。本当にどのようにこのツールをリアルに活用したのかを知りたかったのに、これでは何もわからない。聞いていて、講演している人間が、自分のマーケティングに関する知識を紹介したいがためにプレゼンしたのかと思った次第。現実問題として、あれだけダイナミックにユーザー動線が見えてくると、どんな仮説を持ってそれに対峙するかが大問題。それにあれだけの量の動きをどのように把握し、どう分析するか、そこが知りたかったわけであるが、現実解は見出されていないのかも。
すっかりガッカリの事例プレゼンだが、「人間がいかに誤字を犯すか」という事例としてみると楽しかった。
一番笑えたのは「経営陣」「経営人」としたこと。これはある意味、これで意味が通るよ!ただ一般人とは別に「経営人」という人種が存在するのか?これは格差か?..なんてことも考えてしまう。当然ながら講演者は気がついていないで熱弁を奮っていた。
もう一つは、「ああこれはありそうだな。でもこうなっちゃうと悲しいな。なんだか」というもの。
「敬遠」嫌煙と誤る。
別に禁煙席はありませんよ。と言いたくなってしまったが、もしかして「けいえん」という音(オン)自体を誤解しているのではないかな。そこが悲しいですね。もしどこかにアップされたらよく見てみよう。
http://www.auriq.co.jp/seminar/2007_10_aqc_seminar.html