エンパワーメントって

エンパワードとは違うのだよね。昨日聞いた国領先生の講義はタイトルにエンパワーメント
という言葉が含まれるものだった。あんな風にいつも研究室で議論しているのかな。
実にいい感じの講義でした。時間があればもっと深い話も聞けたかもしれないが
実にエキサイティングな話が多かった。最後に思ったことの一つが、「部分最適化」
と「全体最適化」の対立のこと。「部分最適」はまずく「全体最適」とすべきという
一見もっともらしい理屈に乗せられてきたが、「部分最適」であっても「全体」効率を
向上させることが可能であると国領先生は主張している気がする。つまりこれは
2者択一の問題ではなく、「部分」であってもその最適化を共同化、あるいは
協働化することによって大きな力を生む。その際にキーポイントとなることが
「コンテキスト」である。この問題を解決するためには、一種類のコンテキストしか
持てないことはむしろ大問題で、個々の事象にそれぞれの「コンテキスト」を持った
最適化が一番力を持つわけだ。我々は、間違った選択をしてきたのかもしれない。
そして「地域」の時代に今は向かっているようだ。「地域」の新しいコミュニティ作りが
これから急速に必要となってくる。これはこれまでの地域自治会とは根本的に異なった
ものだ。