第1回 ロングテール時代のマーケティング2.0

 タイトルに引かれて参加した面もあるが、二人のスピーカーが博報堂、Googlということもあり、期待して参加。さすが、受付前から人が並ぶ人気だった。博報堂の勝野さん、googleの高広さん、それぞれ練れたプレゼンで内容が濃かった。既に渡辺さんのブログでコメントされているので、それを参考にさせていただく。博報堂の勝野さんプレゼンの肝は、私も渡辺さん同様以下だと思う。

受信*アクセス力:接近
受信*理解力:信頼
受信*創造力:享受
受信*批評力:交信

ただ、これの後半は「受信」ではなく「発信」です。そうじゃないと話がつながらない。

受信*アクセス力:接近
受信*理解力:信頼
発信*創造力:享受
発信*批評力:交信

ということ。勝野さんも強調していたが、CGM発展の潮流をいかに捉えていくか、そのために博報堂というビッグな会社も新たな陣容で対策(戦略)を取っている。この辺のスピード感がマーケティング2.0的というのかもしれない。googleの高広さんの話は、少し「マーケティング戦略」の講義のような感じ。三越の「引き札」を説明したり、歴史的な観点から本質に迫るというストーリーは、なかなか聞き応えあり。最後の部分は、少し端折ったのか
(与えられた時間は、1.5Hだったが2.0H必要だった)やや唐突だったが、もう一度じっくり分析したい内容だった。このプレゼン資料は配付されないのかな。
ロングテールに関して、彼の例えが実に秀逸だった。
「(ロングテールの考え方は)砂糖の粒をスプーンですくうビジネスモデルである。これまでは、砂糖は粒ではなく固まり(角砂糖)で考えていた。」
それから、これは勝野さんの指摘だが、梅田さんの「ウェブ進化論」は、50代以上の意思決定者を洗脳するのに実に良いツールとなっている。こうした上手い概論は、へたな説得よりよっぽど効果的だということ。月曜日にあったOSRのセミナーで、与謝野大臣までweb2.0を語る時代だからな。